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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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時事放談2006

時事放談2006

防衛省が誕生した。次は徴兵制か。

韓国で聞いた話。銃弾というのはまっすぐに飛ぶのではなく、ゆるやかに上下に振幅しながら進む。昔、「ランボー」という映画があったが、2本のマシンガンを二丁流で放つシーンは、衝撃を考えると現実ではありえないので、作り話めいていて白けたという。

ガイドをしてくれた李さんは2年半徴兵に出たが、10発打って9.3発は的の真ん中に命中させれた。しかし、これは並で、すごい奴は9.7発は命中させるという。この辺の感覚はよくわからなかったが…。

的は最高で300m先にある。立位で撃ち、片ひざで撃ち、伏位で撃ち、これらをすばやく繰り返すので、軍服のひじやひざが擦り切れて、傷だらけになる。

そう、徴兵制のある韓国では、人は誰でも銃の扱い方を知っているのだ。日本とは違う。

しかし、いつの日かガラガラと崩れるように時代が変わり、日本にも徴兵制が敷かれる日が来るだろう。そのとき、子どもたちを徴兵制に取られるくやしさと向き合えるだろうか。

閑話休題。

さて、とうとう教育基本法が改正された。安倍の昔ながらの取り巻きはロクなのがいないのだが、シテやったりとニンマリしているに違いない。

基本法が変わったから教育を取り巻く状況は変わるんだろうか。まずは与件。学問が要求する水準は世界中どこに行っても変わらない。ここをどう見るか。

学問には絶対向き不向きがあってエリート養成以前にエリート発掘が来なければならないと見る。格差が広がって学問の裾野が狭くなればこの国に明日は来ない。

裾野が狭くなって競争原理がうまく働かなくなると学問の水準が低下するということだ。しかし、学問に向いていない子どもたちをどうするのかが実のところ問題なのだ。

ところで、日本には資源がなく、唯一の資源は「人」なんだから「人」を大切にしないベクトルの政治は国を滅ぼす。

残念ながら、この度の教育基本法改正は「人」を大切にしないベクトルだと思う。

「人」を大切にしない政治の向こうに見えてくるのは戦争だ。そして「人」を戦争に駆り立てるための道具仕掛けが愛国心であり、そいつを押しつけるのは国家主義だ。

安倍というのは本当にどうしようもないアス・ホールであり、唾棄すべき存在だと心底思う。

閑話休題。

その安倍はというと当然ながらいつも経団連の味方。安倍というのは富裕層に弱いのだ。ところで、問題の経団連、三角合併解禁で会社が外資に合併されるのは国益に反すると主張。

御手洗よ、それではいわせてもらうが、国と地方の1000兆円の財政赤字で円安が進む。すると外資が少しの外貨で日本の株式を買い集められるようになる。こういう状況下で、法人税を10%減らせとの主張は財政赤字=円安に加担することであって国益に反するのでは。

俯瞰すると見えてくるのは、法人税減税がめぐりめぐって円安を誘い、外資による買収を加速する構図。ちょっと考えれば、国益に反するだけでなく、自分で自分を首を絞めていることがわかる。支離滅裂だ。

もう少し言わせてもらえば、企業が空前の利益を上げておきながら労働者に還元しなかった。おかげで国内消費が冷え込んで景気が悪くなってゆく。労働分配率を押さえるとこうなるのは自明で、国益を少しは考えろといいたいのだが…。

輸出大企業中心の経団連らしい話だ。

かくのごとく私益追求一辺倒で、国益完全無視の経団連が三角合併解禁で国益を主張するのは出来の悪いギャグマンガを見ているようだ。どこか胸くそが悪いと感じるのは小生だけだろうか。

だいたいにおいて、損得勘定だけでは、場当たり主義になるのは当たり前だ。だから、経団連の政策への関与は必ずしも正義に合致するものではなく、政治家がその提言を全面的に採用するに及ばない。無視してもいいくらいだ。

しかしバカの安倍のことだから言いなりになるであろう。

2006年12月15日 根賀源三


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